新型コロナウイルスワクチンの海外への提供をめぐり、政府は、4日、台湾におよそ120万回分を無償提供したのに続き、接種が遅れているベトナムに対しても、ワクチンを提供する方向で検討に入りました。
新型コロナウイルスワクチンをめぐって、政府は、国内の接種に必要な量を上回る分については、海外に供給する方針で、4日、台湾に対してアストラゼネカのワクチン124万回分を無償で提供しました。
これに続き、政府は、接種が遅れているベトナムに対しても、ベトナム側からの要請を受けて、ワクチンを提供する方向で検討に入りました。
ベトナムでは、4月末以降、感染者の増加傾向が続いていますが、イギリス・オックスフォード大学の研究者などのまとめでは、ワクチンを少なくとも1回接種した人の割合は、3日の時点で1%余りで、ASEAN=東南アジア諸国連合の10か国の中で最も低い水準にとどまっています。
政府は、早期に届けられるよう、国際的な枠組みは経由せずに直接、ベトナム側にワクチンを提供したい考えで、早ければ今月中の輸送を目指し、検討を急ぐことにしています。